養殖業者の抱える課題には主に3つのリスクがあります。丹精込めて育てた魚が病気になるリスク、想定よりも魚が育たず出荷に影響が出るリスク、養殖した魚が売れ残ってしまうリスクがあります。養殖業者は常にそのリスクを配慮しなければならないのですが、それらの課題は複合的に解決しなければならないことが多く、単一のリスクへのサポートだけでは養殖ドクターとして本当の意味でお客様の課題解決にはなりません。 この業界は飼料なら飼料だけ、薬なら薬だけというように一つのことに専門特化した企業が多い中で、弊社はお客様の抱える様々な課題の解決を第一に考え、広い事業領域から課題にアドバイスができることが魅力です。
新卒入社後の4年間は養殖が国内で最も盛んな九州・鹿児島に住み、ブリの養殖を行う現地のお客様が抱えている課題に向き合ってきました。この仕事は地場の方々と時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切なため、ビジネスライクな付き合いではなく早朝からの市場での出荷のお手伝いや密なコミュニケーション等を通じて、取扱う魚の餌や使用されている薬の使い方などお客様毎の状況を理解しながら、地域に必要とされる企業として支援しました。飼料や水産用医薬品の成分自体についてだけでなく、パッケージのサイズや使い勝手等も含めて、お客様視点で求められることについて日々、学ぶ機会が多くありました。
いかに効果に優れた製品でも長年養殖業を営んできたお客様にとっては、魚の体内に薬が残留しないかの懸念点など、導入に対して容易に首を縦に振ろうとしない現実もありました。これまで弊社が確かな信頼を得てきたのは、専門特化した研究・分析を行うことでお客様の不安を払しょくするプロセスを続けてきたからこそです。現場の声を元に課題の要素を分析しお客様にフィードバックし、有効性の高い商品として理解いただくことが出来るのは弊社の強みであり、仕事の面白さです。
現在は企画開発事業部で最先端技術による新商品の開発に取組んでいます。最先端の研究設備や開発環境があることもまた、事業領域の広さと共に他社に先駆けてお客様の複合的な課題解決ができる弊社の強みです。今後もこのような新たな取組みにより業界のスタンダードを変えていきたいと思っています。
狭山市は、大企業に限らず、国内トップクラスの技術や製品を有する中小企業が多く立地していると同時に、市内には「モノづくり」に対して熱意を持ち、真摯しんしに向き合う人々が多く働いております。
脈々と受け継がれてきた市内企業の優れた製品や技術、働く人々の存在は、「本物」のモノづくりを行う狭山市の大きな原動力であり、貴重な地域資源です。
狭山市では、素晴らしい製品と技術を有する企業と熱意を持つ人々を積極的に紹介し、特に若い世代にモノづくりへの興味と関心を持っていただくと同時に「本物づくりのまち 狭山市」ブランドを確立してまいります!!