学生の頃、今でいうインターンシップのような位置づけでマリンフード株式会社埼玉工場の前身となるチーズ工場にて検品等の業務に携わっていました。航空宇宙業界に勤めていた技師の父の影響で技師への憧れがあったことや職場の居心地の良さもあり、入社しスライスチーズの製造技師からキャリアをスタートさせました。現在も様々な技術プログラムが用意されていますが、1人前になるには、色々な製造機器に関する操作や管理等の知見が必要なため、私自身の経験で最低でも3~5年はかかったかと思います。その後、12年間の製造現場を離れ、現在は製造一課の製造ライン、人員管理を行っていますが、現場で培ってきたキャリアが土台になって今の自分があると感じています。
後輩社員とのコミュニケーションにおいては、仕事に関わらずちょっとした会話の機会をつくり、仕事の悩みやモチベーション向上の要因を把握することで、働きやすい職場環境をつくっています。若い年代の後輩には仕事をする楽しみや目的を見つけてもらいたいため、本人も気づいていない良い部分を客観的に見て評価し自ら意識してもらうことで、将来、適している業務領域を広げてあげられるように日頃から考えています。
仕事の魅力は「答えがない課題にいかに向き合うか?」ということです。商品の品質の担保は食品メーカーとして当然ですが、最も重要なことは、お客様の満足のためには何が必要なのかを追求し続けていくことだと思います。
食品は多くのお客様方との接点となり、お客様の明るい食卓をつくっていくことができます。弊社は日本国内だけでなく、ヨーロッパ・アメリカ・オセアニアからのチーズを仕入れていますが、チーズの元となる牛乳をつくられている世界中の酪農家の方々の想いも同時に預かっています。製造プロセスにおいても酪農家の方々から加工品製造・販売を経て食卓まで繋がる一連のストーリーを理解し、お客様に商品を届ける気持ちを持つことは仕事への熱量となり、やりがいに繋がるものです。
これまで培ってきた知見、経験を活かして、これから入社される方々と一緒により多くのお客様方の食卓を笑顔で満たすことができるよう努めていければと考えています。
狭山市は、大企業に限らず、国内トップクラスの技術や製品を有する中小企業が多く立地していると同時に、市内には「モノづくり」に対して熱意を持ち、真摯しんしに向き合う人々が多く働いております。
脈々と受け継がれてきた市内企業の優れた製品や技術、働く人々の存在は、「本物」のモノづくりを行う狭山市の大きな原動力であり、貴重な地域資源です。
狭山市では、素晴らしい製品と技術を有する企業と熱意を持つ人々を積極的に紹介し、特に若い世代にモノづくりへの興味と関心を持っていただくと同時に「本物づくりのまち 狭山市」ブランドを確立してまいります!!