小さな頃からものづくりが好きだったのですが、鷺宮製作所でつくられる自動制御機器は日常の身近なところにあり、「安全・便利・快適な生活を支える縁の下の力持ち」としての役割を担っている会社であることを高校の教師から教えてもらいました。また、生産ラインを見て感動した当時のことは今でも覚えています。
入社以来、私はベローズに携わっています。ベローズは創業から80年を超える長い年月を経て、たくさんの知見や技術が集約されています。扱う上では様々な知識が必要です。入社当初の3年間は、製造部でベローズの加工業務を担当していました。当時は、目の前の仕事に懸命だったこともあり、全体の中での自分の役割を把握することを難しく感じていました。 その後は仕事の中で少しずつ自信を持ち、先輩方とのコミュニケーションの中で自分自身を磨いてきました。振り返れば、当時、色々な視点をもっていれば、もっと多くのことに挑戦できたかもしれないと感じています。
いまは技術部に所属しています。 製品開発について一連のプロセスに携わっています。お客様の設計開発部門との打合せにおいて、お客様のご要望が当社で実現可能か、現場の課題、技術的課題は何かをイメージして、お客様のご要望に応える製品とその生産ラインの設計を行っています。
そのプロセスとしては、お客様からのご要望に基づいた製品設計と複数回の折衝業務、そして試作と評価試験も自ら行います。社内規定を満たした上で、お客様のご要望を満足していれば次に生産ラインの設計です。製造ラインのメンバーと協議を重ねます。製造ラインには同年代やさらに若いメンバーも居ります。伝統と若い活気、この良いバランスの製造ラインは頼もしいです。以上のように進め、スタートから納品まで数か月、あるいは数年を要するプロジェクトもあります。複数案件を並行して進め、ひとつひとつ実現しています。
長い歴史の中で誰も成し遂げていない、前例のない難しいプロジェクトや課題もあります。 お客様との折衝、他部署との協働の中での体験や学びは貴重です。その過程を経て お客様のご要望に応えられたときは 何とも言えない嬉しさがあります。 製造ラインを経験して、いま入社10年目で お客様から製造現場までをつなぐ役割を担っていることに、やりがいを感じています。
ベローズは、長い歴史の中で 貴重な技術が発展し受け継がれてきました。 これから、この貴重な技術をしっかり受け継ぎながら、新たな分野、新たな技術に挑戦して、一歩先行く 魅力的な商品、新たな加工技術を実現していくことが目標です。 その中で 自分自身の能力を高め、幅を広げて 成長していきたいと思っています。
狭山市は、大企業に限らず、国内トップクラスの技術や製品を有する中小企業が多く立地していると同時に、市内には「モノづくり」に対して熱意を持ち、真摯しんしに向き合う人々が多く働いております。
脈々と受け継がれてきた市内企業の優れた製品や技術、働く人々の存在は、「本物」のモノづくりを行う狭山市の大きな原動力であり、貴重な地域資源です。
狭山市では、素晴らしい製品と技術を有する企業と熱意を持つ人々を積極的に紹介し、特に若い世代にモノづくりへの興味と関心を持っていただくと同時に「本物づくりのまち 狭山市」ブランドを確立してまいります!!